仕事で大きな失敗をしたわけではないのに
「自分はダメだ」と漠然と感じることはありませんか?
これは自己肯定感が低下し、自信を失っている状態です。
そのように感じる原因のひとつが
わたしたちが日常生活で行う「選択」の多さです。
今回は、選択肢と幸福感の関係についてお伝えします。
・「絶対の満足」と「ほどほどの満足」、幸せなのはどちら?
現代は多くのことを自分で選択できます。
フリーランスは会社員や組織に属する人よりも
仕事内容も働き方も自由なので
選択する機会も多いでしょう。
アメリカの学者であるシュワルツは
モチベーションの研究などをした人です。
シュワルツの研究によると
選択肢は少ないほうが幸せを感じられるそうです。
シュワルツの研究では、人を2つのタイプに分類します。
それが、「マキシマイザー(最大化人間)」と
「サティスファイサー(満足人間)」です。
マキシマイザーは完璧主義者で
最高の選択ができるまで満足できない人です。
それに対してサティスファイサーは、「まずまず」で満足できます。
自分の価値基準をしっかりと持っていて
それをほどほどに満たしていればOKだと考えるタイプです。
・「最高の選択」をするのが難しい理由
マキシマイザーは、ひとつひとつの選択に時間がかかります。
「最高の選択でなければならない」と考えるので
間違いが許されないからです。
しかし、いつも最高の選択ができるわけではありません。
その選択が間違っている場合もあれば
そのときは最高だと思っていたけれど
あとになってほかの選択肢が見つかる場合もあるからです。
すると、「あのとき、こうすればよかった」と後悔することが多くなり
自分の判断や選択に自信が持てなくなってしまいます。
SNSなどで成功している人と自分を比べたときも
「人は最高の選択ができていて、自分はできていない」と感じて
落ち込んでしまいます。
選択肢が多いからこそ、こんな気分になるのかもしれません。
・幸せを感じられる選択とは?
自信を失わず、幸せに過ごすためには
「最高の選択が最良である」と考えないことです。
たとえば、第一希望の仕事ではなくても
与えられた環境や条件の中で結果を出し
達成感を得られることもありますよね。
すると、「この選択でよかった」と感じられるはずです。
その経験が、自信と幸福感につながるのです。
はじめから最高の選択をしようとするのではなく
ほどほどの選択から良い結果を生もうと努力することが
大事だといえそうですね!