人の話を聴くのは好きですか?
「話すのは苦手だから、聴くほうがいい」と言う人は多いですが
「上手な聴き方」にはテクニックが必要なんです!
今回は、4つの聴き方テクニックについてお伝えします。
1.信頼関係を築く第一歩になる「アテンディング」
コミュニケーションは、言葉を交わすだけではありません。
コミュニケーションの85%は、非言語によるものだといわれています。
目の動き、姿勢、ジェスチャーなどの言葉ではないところから
相手の気持ちの大部分を汲み取っているのです。
「アテンディング」とは、相手に関心を向けている状態をいいます。
話している人のほうに体を向けて姿勢を整え、
その人が話す内容や非言語のサインに注目して話を聴きます。
話す人は、「聴いてくれている」と感じ、聴き手に心を許します。
2.話しやすい雰囲気作りをする「フォローイング」
「フォローイング」は、相手が話しやすいように手助けするテクニックです。
たとえば、その人の表情から感情を読み取って
「つらそうだね」とか、「いいことがあったみたい」というように
話し始めるきっかけを作ることをいいます。
また、話しているときに、「そのとき、どんな風に感じた?」とか
「そのことについて詳しく聴かせて」というように
先をうながす言葉をかけるのもフォローイングテクニックです。
3.要点をまとめる「パラフレージング」
「パラフレージング」は、それまで話した内容を
聴き手が自分の言葉で簡潔にまとめる技術をいいます。
そうすることで、聴き手がきちんと内容を理解していることを
話す側が確認できます。
また、話の内容が整理でき、解釈が間違っていれば訂正できるので
ただ傾聴するのではなく、パラフレージングをはさむといいでしょう。
4.あるがままを受け入れる「リフレクティブ・リスポンス」
話す側の人が言葉にしない感情や行動などを
聴き手があるがまま受け入れることをいいます。
たとえば、仕事が忙しいときに他人のミスのフォローを任されたとします。
その人は黙々と仕事に取り組んでいて不満を口にしません。
ですが、不満を感じていないわけではありません。
そんなときは、見たままの状況を言葉にします。
「仕事が立て込んでいるときに、ほかの人のフォローまでさせられて大変だったね。
文句も言わないで仕事を次々と片づけて、すごく頑張っているね」
このように声をかければ、相手は「わかってくれた」と感じるでしょう。
普段の会話から今年の振り返りまで
仕事仲間や身近な人と話すときに
聴くテクニックを使ってみてくださいね。