未経験の仕事にも自信を持って取り組みたい!
後輩や部下、ビジネスパートナーに自信を持ってほしい。
だけど、成功体験を積むには時間がかかる……。
そんなときは、「代理体験」をするのがおすすめです。
代理体験とは、自己効力感の基礎となる先行要因のひとつです。
自分以外の人が成功体験をしている姿を観察することで
「自分もできそうだ」という気持ちになります。
今回は、代理体験をするポイントを解説します。
・同じ境遇の先輩の仕事を見る
「代理体験」の対象は誰でもいいわけではありません。
能力や境遇などが自分と似ている人の行動を観察します。
職場の上司や先輩の営業に同行して
クライアントとの会話や商談の進め方を観察するのが
もっとも身近な代理体験だといえます。
フリーランスの場合は
同業種の先輩の仕事を見せてもらうとか
プロジェクトメンバーの言動をよく観察するといいですね。
・問題や悩みを共有する
ただし、行動を見ているだけでは
有益な代理体験にならないかもしれません。
「この人だからできるんだ」と劣等感を持ち
余計に自信を失ってしまう恐れも……。
代理体験を自信につなげるためには
相手を知り、自分をさらけ出すことが肝心です。
まずは、あなたが抱えている問題や悩みを
代理体験の相手(先輩や上司など)に打ち明けます。
その人も過去に同じ悩みを抱えていて
乗り越えた経験があるかもしれません。
その話を聴くことも代理体験になりますよ。
・周りの人に自信をつけたいときはどうする?
部下や後輩の自己効力感を上げたい場合は
あなたが抱えている課題や悩みを先に話すといいでしょう。
たとえば、クライアントとの雑談が苦手だとか
プレゼンの資料を作るのに時間がかかるといったことです。
相手に悩みを打ち明けることで
その人はあなたに親近感を持ちます。
すると、「この人と自分は違う」という
劣等感を持ちにくくなります。
そのうえで、相手に代理体験をさせます。
あなたが悩みを解消するために行動を起こし
克服する姿を見せるのです。
クライアントとの話題を準備したり
プレゼン資料の作り方を学び
レイアウトや内容を工夫したりします。
結果だけでなくプロセスを見せるのがポイントです。
それらの行動は相手の代理体験になるだけでなく
自分の行動や成長の確認にもつながります。
その結果、あなたの自己効力感も上がりますよ!