年度末が迫ってきて、やるべき仕事がいっぱい!
同時進行で作業を進めたら、ミスをしてしまった。
そんな経験はありませんか?
実は、人間の脳はマルチタスクに向いていないんです。
シングルタスクのほうが集中できますが
いろんなタスクを同時にこなさなければならない場合もありますよね。
今回は、マルチタスクでパフォーマンスが上がらない理由と
シングルタスクのススメをお伝えします。
・2つのことを同時にできない理由
アメリカの大学でこんな実験が行われました。
キャンパス内の広場にピエロの格好をした人がいます。
そのピエロにどれくらいの人が気づくかを調査しました。
その広場には350人ほどがいて
歩いていた人は全員がピエロの存在に気づきました。
ところが、携帯電話で話していた人の多くは気づかず
ピエロだと認識したのはたったの8%だったのです。
この結果からわかるのは
ほかのことに気をとられていると
注意力が散漫になってしまうということです。
・マルチタスクはシングルタスクを切り替えているだけ
マルチタスクをしているときは
同時に複数の作業を進めているのではなく
素早くタスクを切り替えている状態です。
その切り替えの回数が多いと集中力が途切れて
失敗が増えてしまいます。
また、いったんスイッチを切り替えると
元のタスクに戻るまでに時間がかかってしまいます。
パソコンで書類を作っているときに
スマホの通知が届いたとします。
通知だけ確認してパソコン作業に戻るのは
マルチタスクとは呼ばない……と思いますよね!?
ところが、0.1秒ほかのことに気をとられると
元の集中力に戻るのに23分もかかってしまうのだとか。
たった1回のスイッチでも集中が切れてしまうということです。
仕事のパフォーマンスを上げるためには
可能な限りスイッチをせず
シングルタスクに集中することが肝心です。
・シングルタスクに集中する方法
シングルタスクに集中するためには
ほかのことが気にならない環境で取り組むのがポイントです。
スマホの集中モードを活用するとか
パソコンに通知が届かないように設定しておくといいでしょう。
それから、ひとつのタスクに取り組む時間は短めにします。
作業が長時間におよぶと
クライアントからのメールのチェックをするなど
ほかのことが気になってしまうからです。
作業の途中でやるべきタスクを思い出したときは
すぐに取りかからずにメモをとっておくこと。
できる限り脳をスイッチさせずに
タスクを完了させましょう!