仕事やスポーツ、試験勉強をするときに
ライバルがいるほうがやる気が出る
と感じた経験はありませんか?
フリーランスは、ひとりで仕事をすることが多く
競合他社はいるものの
視界に入るところにライバルがいる
という状況は少ないかもしれません。
今回は、一緒に働く人やライバルが与える
プレッシャーとその成果についてお伝えします。
・仲間がいるからこそプレッシャーを感じる?
仲間にかけられるプレッシャーのことを
「ピアプレッシャー」といいます。
集中力が高く、成績が良い人が身近にいる場合
「負けられない」と感じて
自分の成績も上がるというのが
ピアプレッシャーです。
反対に、仕事への意識が低く
あまり成果を出していない人がそばにいると
優秀な人でも実力を発揮できなくなることがあります。
それくらい、一緒に仕事をする人の雰囲気や
仕事への取り組み方、スピード感、成績などが
個人の成果に影響を及ぼすのです。
・ピアプレッシャーがマイナスに働くのはどんなとき?
優秀な投資家を対象とした調査が
アメリカで行われました。
対象者のうち、転職または起業した人に注目し
以前の職場での成績と
現在の成果を比較しました。
すると、働くメンバーや環境が変わっても
以前と同じ優秀な成績を残している人は約50%で
それ以外の人は成績が低下したことがわかりました。
さらに、成績が低下した人を調査すると
転職や独立から5年ほど経過しても
元のパフォーマンスまで戻せなかったといいます。
この調査により
ピアプレッシャーにより成績が上がる人もいれば
下がる人も同じくらいいることがわかりました。
・ピアプレッシャーを有効に活用する方法
つまり、優秀なチームに入れば誰でも成績が伸びるという
単純なものではないということ。
プレッシャーにつぶされないためには
その人に合った環境が必要です。
フリーランスの場合は
組織で働いている人と比べると
一緒に仕事をする人を選びやすいといえます。
また、働く場所の雰囲気も重要です。
コワーキングスペースは
仕事をするために人が集まる場です。
自宅ではダラダラしてしまいがちでも
周囲の目=ピアプレッシャーを感じることで
集中力が高まるでしょう。
それに、ライバル同士が
隣の席に座って仕事や作業をするだけで
成績が上がったという調査もあります。
その場の雰囲気だけで
仕事の成果が変わってくるというのは
驚きですよね。
仕事に対する意欲が落ちているときは
環境や付き合う人を見直して
ピアプレッシャーを有効活用しましょう。