クライアントの担当者が代わるなど
新しい出会いが多いのがこの時期です。
今回は、初対面の人と良い関係を築くための
会話術についてお伝えします。
・知らないうちにコンプレックスを刺激している!?
「連想検査法」は心理テストの手法のひとつです。
被験者にある言葉を投げかけ
その言葉から連想する言葉を返すという
連想ゲームのようなものです。
たとえば、「山」と言われたら、「川」と返します。
これをテンポよく行うことで
被験者の精神状態を診断します。
簡単なゲームですが
被験者が引っかかりを感じる言葉があると
答えるのが遅くなります。
引っかかりを感じる言葉には
コンプレックスが隠れています。
「コンプレックス=複雑な」という言葉の通り
その言葉がきっかけでさまざまな感情がわいてきて
結果として回答が遅れてしまうのです。
・初対面でコンプレックスを刺激してしまう理由
ですから、相手の反応が薄いときや
言葉につまってしまったときは
その話題は避けるのがベターです。
ところで、あなたは初対面の人から
コンプレックスを刺激されたことはありませんか?
異業種交流会で知り合った人に名刺を渡したら
資格について質問されて言葉につまったり
「専門はありますか?」ときかれて
「ターゲットはしぼっていません!」
と、ムキになったりしたことはありませんか?
または、ただ質問しただけなのに
相手にこのような態度をとられたことはありませんか?
相手がどんなコンプレックスを持っているのか
初対面ではわからないものです。
仕事が順調そうに見える人でも
「まだまだ売上げが足りない」と焦っていることもあります。
そんなときに売上げの話やライバルの話題になると
不機嫌になることもあるでしょう。
それでは相手を知り、良い関係を築くには
どんな話をすればいいのでしょうか?
・オープンクエスチョンで、自分を語らせよ!
「連想検査法」で被験者に投げかける言葉を
「刺激語」といいます。
コンプレックスを刺激しないためには
きっかけとなる刺激語を与えなければいいのです。
こちらから刺激語を投げかけるのではなく
相手に自分のことを自由に話してもらうのがおすすめです。
「どのようなお仕事をされているのですか?」というように
最小限の刺激でその人の情報を引き出しましょう。
実績や仕事内容が刺激語となり
あまり話したくなさそうにしているときは
その仕事に興味を持ったきっかけに質問を変えたり
自分の話をしたりするのも◎。
初対面の人と話すのが苦手だという人は
自分にとっての刺激語とは何か
考えてみるといいですよ。
相手はあなたのことを知りたくて質問しているので
「このことを尋ねられたら、こう答えよう」というように
事前にシミュレーションをしておけば
初対面の人とも会話が楽しめます。