先日、あるドラマを見ていたら
「あなたは何のために働いているんですか?」
というセリフにドキッとしました。
主人公は、「生きるため」と答えていました。
「生活するためのお金が必要だから」という意味にもとれますが
生きる意味を見出そうとしているようにも見えました。
働く目的によって、モチベーションにも変化があります。
今回は、モチベーションを上げ、維持する方法についてお伝えします。
・2つのモチベーションとは?
モチベーションには、2つの種類があります。
それは、「内発的動機付け」と「外発的動機付け」です。
内発的動機付けとは、内側からやる気がわいてくる場合をいいます。
それに対して、外発的動機付けは自分以外の何かが動機になる場合です。
ところで、仕事には報酬がつきものです。
この仕事をしたら対価として◯円もらえるとか
実績ができる、次の仕事につながる、地位が上がる・・・・・・
これらはすべて報酬です。
また、「この仕事が終わったら◯◯する」といった
自分へのご褒美も報酬でしょう。
「報酬がもらえること」を動機として仕事を頑張るのは
外発的動機付けだといえます。
・内発的動機付けとは?
それに対して内発的動機付けは、成果や報酬はそれほど関係ありません。
「この分野について興味があるから勉強する」というように
自分の内側からわいてくる情熱が内発的動機付けです。
おもしろそう、(自分の)役に立ちそう、ワクワクする
経験を積みたいなどの感情が行動の動機になっています。
内発的動機付けで動く場合、人の反応や評価は気にしません。
「これをやったら喜んでくれると思ったのに」とガッカリするのは
相手の笑顔や感謝という外的な要素が動機になっているからです。
外発的動機付けは人に左右されるものであり
内発的動機付けは泉のようにわいてくるものだといえそうです。
・やる気を急に失う「報酬」とは?
内発的動機付けがきっかけでとった行動に報酬が支払われると
途端にやる気を失うことがあります。
この心理を、「アンダーマイニング効果」といいます。
報酬には魅力がありますが
報酬を目的にするとモチベーション維持が難しい、ということです。
自分にごほうびを与えることや、人に感謝されるために頑張ることが
けっして悪いというわけではありません。
ですが、モチベーションが下がってくると
今までよりも大きな報酬を求めるようになるので要注意です。
なんだかやる気が起きないというときは
頑張る目的について見つめ直し
内発的な理由を探してみるといいですよ!