周りの人とのコミュニケーションで
どれくらい正直な気持ちを話していますか?
自分に自信が持てないときはあるがままの姿を見せるのではなく
実際よりも大きく見せようとしているかもしれません。
または、相手の反応を見て話題を選んだり
その人の意見に合わせたりすることもあるでしょう。
今回は、正直なコミュニケーションがもたらす
人間関係への影響についてお伝えします。
・正直に話すと人間関係はどうなる?
何でも正直に話すのはよくない。
そんな風に思っていませんか?
コミュニケーションと人間関係の変化に関する実験が
アメリカの大学で行われました。
実験協力者を3つのグループにわけて
以下の会話を行うように指示しました。
1つ目のグループ:正直な会話を心がける
2つ目のグループ:親切な会話を心がける
3つ目のグループ:自分の行動や会話を意識しながら会話する
3日間の実験期間では、職場の上司や同僚、
友達、恋人、家族などの身近な人との会話で
それぞれの指示を実践してもらいました。
そして、実験終了後に参加者全員に感想を聞きました。
すると、正直さを心がけた1つ目のグループは
「相手との親密度が増した」と感じていました。
それから、正直に話しても人間関係に悪影響がなく
相手との距離が縮まったと感じる人が多くいました。
・正直に話すと人間関係が良くなるのはなぜ?
この実験の結果から
正直さは人間関係に良い影響を及ぼすことがわかります。
人は心を開いて話す人に好感を持ちやすいものです。
これを、「自己開示の法則」といいます。
また、相手が自己開示をすると、自分も話したくなります。
この心の働きを、「自己開示の互恵性」といいます。
つまり、自分が正直に話すことで相手も正直になり
本音でぶつかり合える関係を築けるということです。
・信頼関係を築くために必要なことは?
ただし、何でも思ったことを話せばいいわけではありません。
正直と無神経や毒舌は違います。
正直とは、考えと表情や言動が一致していることです。
本心とはまったく違うことを言ったり
相手に合わせて本音を押し殺したりせず
自分の気持ちを相手に伝えます。
それを相手が聴いてくれたときに
あなたは自分を受け入れてもらえたと感じるはずです。
すると、あなたも相手の正直な気持ちを知りたくなります。
「本音を知りたい」という姿勢で付き合えば
相手も心を開いて話してくれますよ。