2つの誘いがあると、どちらを選べばいいのか迷ってしまう。
優柔不断で決断力がない、行動が遅い自分にイライラする。
そんなお悩みはありませんか?
葛藤(コンフリクト)の特徴を知れば、決断や行動が早くなります。
今回は、コンフリクトの特徴と決断のポイントについてお伝えします。
・どちらを選んでも後悔しない!?
心理学者のレヴィンは、どれ(どちら)を選べばいいのか決められない状況を
コンフリクト(葛藤)といい、その3つの特徴を見つけました。
欲求を満たす方法(選択肢)には、接近と回避という要因があります。
接近とは魅力を感じるもので、回避は避けたいものをいいます。
コンフリクトの1つ目の特徴は
接近と接近の間でのコンフリクトは
一度決断すれば葛藤はなくなるというものです。
たとえば、2人から同じ日に同じような誘いを受けたとします。
最初はどちらを選べばいいのか迷いますが
どちらも魅力的な誘いなので
決断してしまえば迷いはなくなり
選ばなかったほうに対する心残りは少ないでしょう。
より興味を引かれたほうを選ぶとか
先に誘ってくれた人を選ぶというように
自分なりのルールをつくっておけば
より早く決断できるようになりますよ。
・どちらも避けたいと行動が遅くなる
回避と回避の間でコンフリクトが起こると
葛藤から抜け出しにくくなるのが2つ目の特徴です。
たとえば、仕事で使う資格の試験が近づいているとします。
勉強はしたくないけれど、不合格も嫌だというのがこのコンフリクトです。
合格するためには、避けたい状況(=勉強)を受け入れる必要があります。
どちらも避けたいので、葛藤する時間が長くなってしまいます。
5分だけ勉強するなど、行動のハードルを下げるのがおすすめです!
・天使と悪魔の声にはクールな判断を
接近と回避の間のコンフリクトは迷いやすい
というのが3つ目の特徴です。
選択肢がいくつもあるわけではなく
ひとつの行動が魅力的な面とそうではない面の
両方を持っているために迷ってしまうのです。
たとえば、飲み会には参加したいけれど
つい飲み過ぎて翌朝がつらいというように。
この場合は、接近と回避の状況を具体的に書き出します。
そうすれば、どちらを選ぶのが良いのか判断しやすくなりますよ。
コンフリクトが長く続くとイライラして
フラストレーションがたまってしまうので要注意です。
なかなか決断できないときは
何と何の間にコンフリクトが起こっていて
どんな点で迷っているのか客観視すれば
決断が早くなりそうです。