クライアントとの会話が弾まなくて
沈黙を埋めようと必死になってしまう。
相手はあまり気にしていないみたいだけど……。
そんな冷や汗をかいた経験がある人は
多いのではないでしょうか?
一方、初対面でも相性がよく
無理に会話をしなくても
居心地がいいと感じられることもありますよね?
この違いは何なのでしょうか?
今回は、会話の量と不安の関係性についてお伝えします。
・沈黙が苦ではないのはどんな人?
「自分と似ている」と感じられる人や
共通点がある人とは
あまり緊張せずに安心して過ごせます。
それが初対面の人だったり
仕事関係の人だったりしても
何となく似ていると感じることってありますよね?
感じる不安の程度が低い人同士であれば心が落ち着き
会話の量が少なくても気になりません。
また、お互いに緊張している状態で
不安が高いときも沈黙が続きがちです。
ですが、この場合は相手も自分と同じように
緊張しているのが伝わってくるので
次第に不安がなくなっていきます。
・沈黙を埋めたくなるのはどんなとき?
一方が緊張していて、もう一方はリラックスしている。
このように、ふたりの不安に落差があるほうが
コミュニケーションが活性化します。
これを「不安のディスクレパンシー・活性化モデル」といいます。
ディスクレパンシーとは「落差」という意味です。
不安が高くて緊張している人同士や
不安が低くてリラックスしている人同士ではなく
不安が高い人と低い人の組み合わせは不安落差が大きいといえます。
初対面でもあまり緊張せず不安を感じていない人と
初対面の人と話すのが苦手でかなり不安を感じている人では
性格に大きな違いがありそうですよね!?
自分と違うタイプの人を理解するためには
相手の情報を引き出す必要があります。
早く不安を解消するためには
できるだけ多く相手の情報を知りたいと感じます。
だからこそ会話が増えるのです。
・不安落差をプラスに変える!
会話の中で相手の性格が分かってきたり
共通点が見つかったりすると
緊張していた人の不安が軽減されます。
すると不安の落差がなくなってきて
心が落ち着いてきます。
会話の量が増えるのがダメだというわけではなく
「あなたのことをもっと知りたい」
というアピールにもなります。
情報を集めるほど相手のニーズもつかみやすくなり
信頼関係も築けるので
不安落差があるときほど
チャンスだと考えるといいですね!
また、相手が不安落差を埋めようとしている場合は
その人がリラックスできるような接し方を心がけましょう。
自分から話し始めて、相手に情報を伝えるといいですね。
さらに、その人に質問をすれば会話がスムーズに進みそうです。