今年の夏も猛暑になると予想されています。
熱中症で搬送されるニュースも他人事ではないですよね。
実は、熱中症患者は暑さが本番を迎える8月よりも
梅雨から梅雨明けの時期が多いのだとか!
今回は、熱中症対策についてお伝えします。
・熱中症には2つの種類がある!
熱中症とは高温多湿の環境で長時間過ごすことで脱水症状になり
血液の流れが滞り、体温の調節がうまくできなくなることをいいます。
それにより、めまい、立ちくらみ、頭痛
吐き気、体のだるさなどの症状が現れます。
またひどくなると、失神、けいれんが起き
重症化すると死に至る場合も……。
熱中症には2つの種類があります。
1つ目は「労作性熱中症」といい
暑い中での仕事やスポーツが原因で
体調不良を引き起こします。
2つ目は、熱波に包まれた環境で
過ごすことで起こる「古典絵熱中症」です。
この熱中症の半数以上は室内で起こるので
外に出ていないからといって安心できません。
・なぜ暑さに慣れる必要があるのか?
体を暑さに慣れさせることを「暑熱順化」といいます。
熱中症にならないようにするためには
エアコンの効いた涼しい場所で過ごし
水分をとるだけでは不十分なんです。
暑さに慣れていない状態では
0. 5度ほどの体温の上昇で血液量が増え
汗をかいて体温調節反応が起こります。
一方、体が暑さに慣れていると
体温が0.1度上昇しただけで体温調節反応が働きます。
「暑い」と自覚していなくても
脱水症状を起こさないように体が働いてくれるのです。
ところが、過労や睡眠不足、自律神経が乱れると
若い人でも古典的熱中症になるリスクが高まります。
十分な休息と暑熱順化を心がけてください!
・熱中症を予防する方法とは?
暑さに慣れるためには、軽めの運動をするのがおすすめです。
ウォーキング30分、ジョギング15分
筋トレやストレッチは1日30分×週5日
といった運動が推奨されています。
また、夏はシャワーで済ませる人も多いと思いますが
2日に1回は湯船に浸かることで
自律神経が整い、暑さにも慣れる効果が期待できます。
それから、「3つの熱」への対策も必要です。
人間の体が熱くなる一番の原因は日射です。
外出するときは日陰を選ぶ、日傘をさす、帽子をかぶるなどして
直射日光を浴びない工夫をしましょう。
次に気をつけたいのが輻射熱。
地面からの照り返しで体に熱がこもりやすくなります。
最後に、気温、室温についても注意が必要です。
室温は25~27度、湿度は50%前後に抑えられるように
エアコンなどを活用し、涼しい服装で過ごしましょう。
熱中症対策に役立てていただけるとうれしいです!