成績はいいけれど、マイペースで協調性に欠ける人がいる。
仕事ができるだけに、どんな接し方をすればいいのか……。
そんな悩みはありませんか?
今回は、個人主義な人の協調性を高める方法をお伝えします。
・社会的に価値のある人になるには?
どんなに自己中心的な性格であっても
人は多かれ少なかれ社会的な存在でありたいと思っています。
社会的に価値のある存在でいるための選択を
「社会的選好」といいます。
たとえば、周囲の人を思いやるとか
空気を読む、周囲の人に合わせて行動するというように。
これらは、社会でうまくやっていこうとする行動です。
自分の思い通りに行動するよりも
社会的に意義のある存在であるための行動を
好んでとるというのが社会的選好です。
・ほかの人が存在すると、「良い人」になる!?
他人の存在を意識すれば利己的な行動が減る
ということを証明した実験があります。
実験協力者の2人のうち1人(A)に1万円を渡し
2人で分けるように指示します。
ただし、その分配はAが自由に決めていいこととします。
もう1人(B)はAが1万円を受け取ったことを知りません。
Aの取り分は7,000円で、Bに3,000円渡す
という人が多いという結果になりました。
たとえBがお金をもらえることを知らなくても
7割以上を独り占めすると「もらいすぎている」とAは感じ
Bは受け取る金額が3割未満になると
「それなら0円でいい」と分け前を
受け取らない人が多かったようです。
この実験から、他者の存在を意識すると
相手を思いやる気持ちが生まれることが分かります。
・相手を知ることで協調性が高まる!
チームでの協調性を高めるためには
チームメンバーとの交流の機会を設けるのがおすすめです。
顔を見て話すだけでチームとしての意識が生まれるので
オンラインミーティングでもOK!
どんな人がいて、どんな思いで仕事をしているのか
それから困っていることがあれば話してもらうのも大事です。
というのも、能力が高く余裕がある人は
より社会的な存在になりたいという気持ちから
人を助けようと考えるからです。
これまでは自分の仕事だけをしていた人も
「この人のためなら」と仕事を手伝ったり
アドバイスをしたりするというように
協調性が高まる可能性大!
個人で目標を立てるのではなく
チームとしての目標を掲げるのもいいですね。