慕われるリーダーになりたいけれど
どうすればいいのか分からない……。
部下や後輩、チームメンバーをまとめるために
必要なものは何だと思いますか?
人がリーダーの指示や命令に従うには
6つの勢力(理由)があります。
今回は、リーダーが強化すべき勢力についてお伝えします!
・部下や後輩が指示に従うようになる6つの勢力とは?
社会心理学者のフレンチとレイブンは
人が指示や命令に従うには
以下の6つの社会的勢力が影響していると発表しました。
1.強制的勢力
勢力者からの罰が恐ろしくて、指示や命令を受け入れることをいいます。
罰とは、体罰、叱る、無視するといった言語的、心理的罰や
解雇や減給などの会社的罰、経済的罰も含まれます。
相手は罰を怖がっているので
簡単に自分の思い通りに動かすことができます。
ですが、この勢力下での服従は
心からの服従ではないのが特徴です。
2.報酬的勢力
その人の指示に従えば利益を得られると
期待できる場合に働く勢力です。
クライアントや顧客から報酬をもらう場合
その人の指示や要望に応えようとします。
この勢力の報酬はお金だけではなく
褒められたり、認められたりすることを心理的報酬といいます。
自分の欲求(報酬、褒められたい欲)を満たせるので
ポジティブな気分で従えるのが特徴です。
欲求を満たしてくれる相手に好意を持つ傾向にありますが
その人が報酬的勢力の持ち主でなくなった場合
言うことをきかなくなるので要注意。
3.正当的勢力
学校では先生が生徒にテストを行ったり
質問に答えさせたりしますよね?
これは先生が指示を出す正当性を持っているからです。
組織の中の上下関係においても
上司・先輩の正当性を認めているから
部下・後輩が従うということです。
ただ、上の人の指示に従い、自分で考えない傾向があるので
部下や後輩に考えさせることも大切です。
4.準拠的勢力
勢力者に強い尊敬や憧れ、愛情を持っていると
その人の言うことであればすすんで受け入れようとします。
スポーツの監督、コーチ、先輩の指導
勉学の恩師やビジネスのメンターなどが当てはまります。
5.専門的勢力
ある特定の分野で高度な技術や深い知識を認めた場合
その人の指示に素直に従おうとします。
たとえ相手の地位が自分より低くても
専門分野においてはその勢力を認め
指示に素直に従おうとします。
6.情報的勢力
周りの人が必要とする情報を持っている人が有する勢力です。
ただし、情報がいったん共有されると勢力を失うので
常に相手が欲しがるような新しい情報を求め
持ち続けなければならないという特徴があります。
・どの勢力を伸ばせば良いリーダーになれる?
慕われるリーダーになるためには
強制力や正当性で部下・後輩を支配するのではなく
心理的報酬を与えたり、専門性を磨いたりすることが肝心です。
また、部下や後輩の知識やスキルを認め
ときには「教えてもらう」という姿勢で接することで
良い関係を築けそうです。