クライアントの前で失敗してしまった!
後輩にいいところを見せたいのに空回りしてしまった。
思い出すだけで、ため息をつきたくなることってありますよね?
でも実は、完璧な人よりも人間味が見えたほうが
良い印象を与えるんですよ!
今回は、人間味が出ると印象が良くなる理由についてお伝えします。
・優秀な人がミスをしたら評価はどうなる!?
自分の評価を下げるような行為をしてしまった人に対して
周りの人がどのように評価をするのかを知る実験が行われました。
実験協力者にある学生のインタビューの録音を聴いてもらい
その人に対して、どのような印象を持ったのか尋ねました。
アメリカの大学クイズ選手権に出場した学生が
50問のクイズに答えているというのが
その録音の内容です。
その学生は頭がよく、クイズの正解率は90%以上!
クイズの後のインタビューでは
高校時代に成績優秀で特待生だったことや
スポーツで成績を残したことを話しています。
そのインタビューが終わる頃に
ガチャガチャとカップがぶつかる音がします。
するとその学生が
「コーヒーこぼしちゃいました!
このスーツ、買ったばかりなのに……」
と言っています。
録音を最後まで聴いた実験協力者は
この学生の有能さや好意について質問されます。
・ミスをしたのに印象が良くなる心理
このインタビュー内容は4パターンあり
上記のパターン、成績優秀者がコーヒーをこぼさない
平凡な成績の学生がコーヒーをこぼす、こぼさない場合の
好意度を比較します。
すると、優秀な学生はコーヒーをこぼした場合も
こぼさなかった場合も有能だと判断され
平凡な成績の学生よりも好意を持たれる結果になりました。
しかも、コーヒーをこぼさないよりも
こぼしたほうが好印象だったのです!
これは、ただ優秀なだけでなく
失敗したり、劣っていると思える点があったりすることで
「人間味がある人だ」と判断され
そんなところに好意を感じるからです。
この心理を「ピットフォール効果」といいます。
ピットフォールは、失態を表します。
一方で、平凡な成績の学生の場合は
コーヒーをこぼした場合のほうが
好感度が下がるという結果になりました。
・失敗は親近感を持ってもらうチャンス!
あなたがクールでとっつきにくい印象を持たれがちだったり
仕事ができる人だったりした場合は
失敗はむしろチャンスです!
ミスをごまかさず、人間味を見せると印象が良くなります。
反対に、あなたが普段からおっちょこちょいな場合は
ケアレスミスを減らす努力をしましょう。
頑張る姿が印象アップにつながるはずです。