味方だと思っていた人が意見をコロッと変えた!?
フリーランスや個人事業主が
SNSで辛辣なコメントをしたり
非難されたりしている……。
なぜ、こんなトラブルが起こるの?
実は、人に憧れや好意を抱くのと
悪いことをした人を非難するのは
同じ心理が働いているんです!
今回は、憧れと非難の裏にある心理を解説します。
・弱い自分を隠すために憧れの人になりきる!?
甲子園を目指す高校球児が
好きなプロ野球選手が活躍したり
チームが勝ったりすると
まるで自分が成し遂げたかのように喜び
大きな振る舞いをすることがあります。
ライバルチームを応援している人を見下すとか
からかうような態度をとることも。
この心理を「同一視(または同一化)」といいます。
同一視とは、理想とする人になりきること。
このような態度をとるのは
自分の弱い部分を守りたいという心理が働くからです。
強者になりきることで自分の弱点を補い
本当の自分を守ろうとするのです。
・長所を強化するとファンが増える
同一視は両親やタレント、スポーツ選手、芸術家など
その人が憧れる人物が対象になります。
コンプレックスや弱い部分を見せることで
親近感を持ってもらえる場合もありますが
サービスや商品を提供している人は
思わず人が同一視したくなるような
魅力をアピールしたほうがファンを獲得できそうです。
・人を非難する心理の裏にあるものとは?
ちょっとグチをこぼすつもりでSNSに投稿したら
反対意見や非難の声が多くてびっくり。
そんな経験をしたことがある人もいるのではないでしょうか?
今や炎上は有名人だけのものではなくなりました。
これまでファンや味方だった人から
非難されるのはつらいですよね……。
人を非難したくなるのも同一視と同じ心理が働いています。
つまり、自分の心を守ろうとしているということ。
誰かのケチな行動を笑い、非難する人ほど
自分もケチだということがあります。
この心理作用を「投射」といいます。
自分では受け入れたくない特徴や衝動を
自分以外の人に置き換えて
その人を攻撃することで自分の心を守ろうとします。
嫉妬心や欲望、攻撃性、承認欲求などがあることを
人に知られたくなくて
誰かを攻撃や非難することによって
「自分はこの人とは違う」とアピールするのです。
なので、誰かを非難したくなったら
自分にも通じる部分があるのではないかと
自分自身を顧みてから発言することが大事です。
また、誰かから攻撃や非難の言葉を浴びせられたら
その人の痛いところを突いてしまったのかもしれないと考え
相手の心に寄り添う姿勢を見せることで
炎上やトラブルを防げそうです。