長時間の仕事が終わって
椅子から立ち上がったときに
足がむくんでパンパンになっていた!
というのは、デスクワークが多い職種の人にとっては
「あるある」な出来事かもしれません。
ですが、実は足のむくみが
重い病気につながることもあるので
見過ごしてはいけないサインなんです!
今回は、「エコノミークラス症候群」の
原因と対策についてお伝えします。
◆エコノミークラス症候群とは?
エコノミークラス症候群とは
旅行者血栓症と呼ばれ
飛行機のエコノミークラスに長く座ったときに
下半身が圧迫されて血栓ができる症状をいいます。
また、この血栓が肺に詰まってしまうことを
「肺塞栓症」といいます。
近年では、急性肺塞栓症の発病が増えていて
呼吸困難、失神、胸の痛み、全身の倦怠感、冷や汗などの
症状を発症するといわれています。
◆日常生活でエコノミークラス症候群になりやすい理由
エコノミークラス症候群になるのは
飛行機に乗っているときだけではありません。
長時間、同じ姿勢で椅子に座って作業をすることで
下半身が圧迫されて血流が悪くなってしまいます。
また、室内の温度や湿度とも関係があります。
空気が乾燥すると体内の水分が蒸発してしまい
脱水状態になってしまいます。
すると、血液の粘度が高くなり
血栓ができやすくなってしまうのです。
ですから
長時間のデスクワーク、車や電車での移動、
映画や舞台を観賞しているときなど
同じ姿勢が長く続くときは
注意が必要だということです。
◆エコノミークラス症候群の予防策3つ
・水分補給をする
脱水状態にならないためにも
水分補給はしっかりと行いましょう。
室内で汗をかかないときは
脱水状態になっていることに気づきにくいので
のどが渇く前にスポーツ飲料などを
こまめに摂るのがおすすめです。
・ストレッチをする
下半身を圧迫しないためにも
定期的に下半身を動かすストレッチをしましょう。
足首を回す、屈伸をする、アキレス腱を伸ばすなど
簡単なストレッチでOKです。
仕事が立て込んでいると忘れてしまいそうなので
ぜひ、ストレッチを習慣にしてください。
・ふくらはぎを動かす
足は第2の心臓と呼ばれていて
ふくらはぎは血液を心臓に戻す
ポンプの役割をしています。
普段から、ふくらはぎを動かして
血液を循環させる力を強化しましょう!
ウォーキングやランニングなどの運動、
ふくらはぎを揉むマッサージがおすすめです。
「やっと仕事が終わった!」と立ち上がったときに
急な呼吸困難や発作に襲われないためにも
ストレッチや水分補給を習慣にしてくださいね。