コロナ禍で売上げが減り、悩んでいる人は多いと思います。
いつになったらおさまるのだろうとヤキモキしてしまいますよね。
ですが、今が売上げアップのチャンスだとしたらどうでしょう!?
今回は、そんな社会の現状を味方につける
商品やサービスの「売り方」を紹介します。
・選択肢が少ないほど価値が上がる!? 「希少性の原理」
スウェーデンの社会心理学者オーチェルは、
希少性を求める人間の心理について実験をしました。
被験者を2つのグループ(A、B)にわけ、
それぞれ2回クッキーを食べるという実験です。
グループAの1回目の実験では
クッキーが10枚入ったびんから1枚とり、
味を評価してもらいました。
2回目は2枚入ったびんから1枚とって食べてもらいました。
それらのクッキーの味を比べたところ
2回に食べたクッキーのほうがおいしい
と答える人が多いことがわかりました。
同様に、グループBには1回目に2枚入り、
2回目に10枚入りのびんから1枚クッキーを
取り出して食べるという指示を出しました。
その結果、1回目に食べたクッキーのほうがおいしい
と答える人が多いという結果になりました。
この実験から、数が少ない=価値が高いと感じることがわかりました。
この心の働きを、「希少性の原理」といいます。
・なぜ、「限定商品」を買わずにいられないのか?
季節限定、期間限定、数量限定などの限定商品は
希少性の原理を使った売り方です。
「数量限定」は数が少ないだけで希少性を感じます。
さらに、「心理的リアクタンス」が働くために
買わずにいられなくなるのです。
決定や判断の自由が脅かされたときに抵抗する心の働きを
「心理的リアクタンス」といいます。
いつでも手に入る商品であれば買うか買わないか
買うならいつ、どれくらい買うかといった
判断を自分で下すことができます。
ところが、限定商品は欲しいと思ったときには
売り切れていて買えないことがあります。
これは、欲しいときに買う自由を脅かされる状態です。
だからこそ、「今、買わなければ!」という心理が働くのです。
・コロナ消費のポイントは希少性と非日常感
たとえば、コロナ禍では旅行する自由を脅かされます。
そのため、余計に旅行への興味がかき立てられます。
コロナ禍でキャンプやグランピングが流行したのは
三密を避けてできる少ない選択肢のひとつだったからです。
また、非日常感を味わえるのも人気の理由です。
つまり、時期の限定、希少性、非日常感をコンセプトに売り出せば
コロナ禍でも売上げがアップする可能性があるということです!
この記事が少しでも役に立ったらうれしいです。