話しているうちに、何が言いたいのかわからなくなった。
クライアントに響くプレゼンの組み立て方を知りたい。
そんな人におすすめの「伝え方の順番」があります。
今回は、相手の心をつかむ話し方についてお伝えします。
・最初と最後をPではさむ!? 「PREP法」って何?
結論 → 説明 → 補足 の順番に話すことで
相手に伝わりやすい説明(文章)ができます。
結論から話す手法の発展型として
「PREP法」があります。
PREPとはそれぞれの頭文字で
1. Point(結論)
2. Reason(理由)
3. Example(事例、具体例)
4. Point(結論、まとめ)
の順番で話します。
結論から話す(書く)のは先ほどの伝え方と同じですが
理由と事例を詳しく伝えることにより
最後の結論に説得力が出ます。
・PREP法を使って文章を作ってみよう!
《例》クライアントにホームページ制作を提案する
P:弊社でのホームページ制作を提案します。
R:ホームページを活用することにより
売上げが大幅にアップするからです。
E:弊社でホームページを制作した企業は
◯ヶ月でアクセス数が△倍に増加し
ホームページからの予約数が増えて
売上げが□倍にアップしました。
P:以上のことから、弊社のホームページを
導入することを提案します。
・PREP法に弱点はある?
クライアントは提案者に対して
なぜホームページを制作する必要があるのか?
他社のホームページより良いところはどこか?
といった点を知りたいと感じるはずです。
PREP法ならこれらの疑問に端的に答えることができます。
また、テレワークの普及により
プレゼンの資料をスマホやタブレットで見る人もいます。
パソコンよりも小さな画面では
スライドや資料の文字が多いと圧迫感があり
読みにくくなります。
ですから、PREPの順番で伝えるだけでなく
文章の無駄を省き、改行を入れるといいですね。
伝わりやすい文章が作れるPREP法ですが、弱点もあります。
それは、ストーリーを話す場合です。
たとえば、田舎に移住してきた美容師がこだわりの美容室を開店します。
技術はあるものの身近に知り合いがおらず
口コミも広がらなくて悩む毎日。
そんなときにホームページのリニューアルを決意します。
スタイリッシュで、なおかつ見やすいデザインに変えて
アクセス解析に力を入れました。
ホームページ制作担当者のアドバイスにより
検索エンジンでヒットしやすいキーワードを
美容室の紹介文やブログに盛り込みました。
担当者と二人三脚でブログをコツコツと更新するうちに
◯ヶ月で新規客が△倍へと急増!
今では、「わざわざ通いたい美容室」として有名になり
売上げは□倍になりました。
このようなストーリーはイメージしやすく
相手の心に響きます。
ところが結論から先に伝えるPREP法は
この話法に向いていません。
ケースバイケースで手法を選びましょう!