会議で意見を言いたいけれど少数派っぽい。
発言するタイミングをうかがっているうちに
多数派の意見が採用されてしまった!
こんな経験がある人は多いのではないでしょうか?
ですが、多数派の意見に賛成できないとき
あなたはどうしますか?
今回は、少数派の意見を通す方法についてお伝えします。
・「マイノリティ・インフルエンス」とは?
少数派の意見が多数に影響を及ぼすことを
「マイノリティ・インフルエンス」といいます。
社会心理学者のモスコヴィッシが提唱した説です。
マイノリティ・インフルエンスには2つの種類があります。
1つ目は、モスコヴィッシが提唱した「下からの革新」です。
会議である提案をした人がいます。
ところが、その提案に反対する人が多くいました。
「みんなが反対なら」と意見を持たない人も反対派になり
反対する人が多数派になってしまいました。
しかし、「この提案を実現させましょう!」と
提案者が意見を変えず、強く主張しました。
提案者で一貫した態度で提案を続けることで
ほかのメンバーがその人の影響を受けます。
すると意見が変わり、提案を受け入れるようになるのです。
・少数派でも影響力を持つ人とは?
2つ目のマイノリティ・インフルエンスは
社会心理学者のホランダーが提唱した考え方で
「上からの革新」というものです。
過去に実績がある人や会社に貢献した人
信頼できる人などの発言は
たとえ少数派の考えであっても影響力を持ちます。
「この人が言うなら、きっとそれが正しいのだろう」
と思わせる人物の言葉は影響力が大きく
少数派を多数派に変えられるというわけです。
・どうしても意見を通したいときはどうする?
これらのマイノリティ・インフルエンスを活用するためには
まずは考えを変えずに一貫して主張することが大事です。
反対意見を言われても反発するのではなく
メリットとデメリットの両面を説明するなど
反対意見の人の不安を取り除く提案をしたり
質問への回答を準備したりすることが大事です。
すると、「どちらでもいい」という人の意見が変わり
だんだん影響力が大きくなっていきます。
また、「上からの革新」を活用するためには
事前に影響力のある人に相談するのもいいでしょう。
上司やその道の権威が賛成してくれれば
少数派の意見も通りやすくなりそうです。
会議やミーティングで自分の意見を通したいときに
使ってみてくださいね!