新たな挑戦をしたいという気持ちはあるものの
後回しにしてしまうということはありませんか?
それはやる気がないわけではなく
人の心の働きとして当然のことなんです。
この心の働きを知れば、新たな一歩を踏み出せるということ。
今回は、回避したくなる心理を解説します。
・やって後悔する派 VS やらなくて後悔する派
「やらなくて後悔するよりは、やって後悔したほうがいい」
このように考えるのは、失敗してもあまり後悔しない人です。
一方で、なかなか行動に移せない人もいます。
人は大きな決断をするときに
「失敗したらどうしよう」と考え
すぐに決断を下せないものです。
そのプレッシャーに耐えられず
心を守る行動をとろうとします。
自分で考えないで人に決めてもらおうとしたり
何もしないことを選択したりすることも。
後悔したくないから楽なほうを選択しようとする心理を
「後悔回避」といいます。
・後悔を避けようとする本当の理由とは?
あなたは資産を増やしたくて、ある株を買ったとします。
ところが買った直後に下落してしまい大損!
このとき、どのようにして株を買ったかによって
後悔の大きさが変わります。
自分の判断で株を買った場合
後悔(心理的ダメージ)は大きいでしょう。
一方、友達やアドバイザーの判断に任せた場合
後悔(心理的ダメージ)は小さくなります。
さらに、株を買わなかった場合は
後悔(心理的ダメージ)はほとんどありません。
自分の判断で買って大損をすると
間違ったことを認めなければなりません。
すると心理的ダメージが大きくなります。
他者の助言で買った場合は
その人の責任だと思えるので
心理的ダメージが軽くなるというわけです。
株を買わなければ損はしませんが
得をする機会も失うことになります。
ですが、失敗したときに周囲の人の反応や評価に
傷つくことがないので
心理的ダメージはほとんどありません。
・大事な仕事を後回しにしない方法とは?
これを仕事に置き換えてみます。
挑戦に失敗したら金銭的な損失だけでなく
心理的なダメージを負います。
だから、誰かにアドバイスをもらったり
決めてもらおうとしたりします。
何も行動を起こさなければ
周囲の人から「失敗した」と思われることがなく
心理的なダメージを負うことはありません。
だけど、新事業やチャンスを生み出す機会を失ってしまいます。
大事な仕事や決定を後回しにしないためには
「これなら心理的ダメージが小さそう」と思えることを
実行するのがおすすめです。
いきなり大きなことをしようとするのではなく
スモールステップを重ねていきましょう。