目標達成者には報酬を出したいけれど
大金を準備するのは難しい。
コンサルティング、コーチング、エステなど
顧客の成果が目に見えるのは
実績や信頼につながります。
今回は、モチベーションが維持でき、目標達成率も上がる
「スーパーチャージ」についてお伝えします。
・目標を達成したくなる「スーパーチャージ」とは?
行動経済学者のローウェンスタインは
ギャンブル性を利用すれば
人は行動を起こせるのではないかと考えました。
この心理を「スーパーチャージ」と名付けました。
ダイエットをしたい人を対象に
スーパーチャージの働きと結果について調査しました。
まず、ダイエットに成功したら「ご褒美」として
賞金を準備しました。
ところが、少額の賞金では参加者のやる気が起きませんでした。
ですが、大金を与えるのはコストがかかり過ぎてしまいます。
そこで、ダイエットくじというシステムを導入しました。
ダイエットプログラムに参加した100人に1人が
最高100ドルの賞金がもらえるというものです。
ただし、目標体重に達していなければ
くじに当選しても賞金はもらえません。
このシステムにはギャンブル性があり
ダイエットの意欲を高める効果が見られました。
なんと通常のダイエットプログラムの
3倍以上の体重減少効果が見られたのだとか!
・なぜ、宝くじが当たると思ってしまうのか?
ダイエットくじが有効だった理由は2つあります。
1つ目は、人は小さい当選確率を過大評価してしまうからです。
宝くじが当たる確率がかなり低くても
自分だけは当たるのではないかと期待して
思わず買ってしまう……なんて経験はありませんか?
1%の人しか当選しないにも関わらず
「当たるかもしれない」という期待が
ダイエットのモチベーションにつながったといえます。
・後悔したくない気持ちを利用する
2つ目は、当選したときに賞金を獲得できなければ
きっと後悔するだろうという心理です。
後悔したくないからこそ
ダイエットを頑張ろうという気持ちがわいてきます。
たとえまだ当選していなくても
「後悔を回避したい」という気持ちが
行動を起こさせるのです。
ダイエットくじのほかにも
アンケートに答えてくれた人の中から
抽選で〇〇をプレゼント
というやり方も有効です。
最初はご褒美が目当てでも
やがて内側からやる気がわいてきて
自主的に行動を起こすようになります。
このスーパーチャージを取り入れれば
ビジネスの成果も顧客満足度も
上がりそうです!