頭の回転が良い部下が指示通りに動いてくれない。
年下のビジネスパートナーとの付き合い方が難しい。
会社員でもフリーランスでも
人と関わる悩みは尽きませんよね。
今回は、思い通りに動いてくれない年下の人と
うまく付き合っていく会話術についてお伝えします。
・デキる人に分かりきったことを言ってはいけない
頭の回転が良い人や仕事ができる人は
自分の能力にプライドを持っています。
そういう人は、すでに理解していることや
分かりきっている仕事の手順などを
細かく指示されるとやる気を失ってしまいます。
さらに、年上の人や上司からの指示が間違っていたり
効率が悪い方法だったりすると
「この人よりも自分のほうが優れている」と感じ
次第に指示通りに動かなくなってしまう傾向があります。
・自主性を奪う「アンダーマイニング効果」
なぜ、そのようなことが起こってしまうのでしょうか?
親や教師が勉強のできる子どもに対して
勉強のやり方を細かく指導すると
子どもはやる気を失ってしまいます。
また、テストで100点をとるたびにお小遣いをあげると
「勉強したい」という気持ちが低下することも。
すると、勉強しなくなったり、目的がお小遣いになったりします。
これを、「アンダーマイニング効果」といいます。
つまり、自分で考えて行動できる人に対して
従来のルールや分かりきっていることを押しつけると
上司や年上の人を見下すようになるだけでなく
やる気や自主性も奪ってしまうということです。
・「エンハンシング効果」でやる気を引き出す
できる部下や年下の人に対しては
「教えてもらう」という姿勢で接するのが正解です。
たとえば、大きな仕事を成功させたときは
「契約がとれたのは〇〇さんのおかげだよ。
このプロジェクトをどんな方法で成功させたのか
秘訣や大変だった点などについて
勉強のためにぜひ教えてほしい」
というように、その人の頑張った点などを教えてもらいます。
相手の話を聴くときは相づちを打ち、質問をして
内容を掘り下げるといいでしょう。
すると相手は気分がよくなり、どんどん話してくれます。
やがて、「もっと仕事を頑張ろう」という気持ちがわいてきます。
このような「アンダーマイニング効果」の逆の心理を
「エンハンシング効果」といいます。
もともと仕事への熱意がある人には
少額のボーナスを与えるよりも
褒め言葉のほうが効くということです。
熱心に話を聴き、教えを請うことで自尊心がくすぐられます。
目下の人からも学ぶ姿勢を見せることで信頼関係が生まれ
仕事も人間関係も良くなりそうです。