自分に自信がなくて、クライアントの前で緊張してしまう。
「なめられてはいけない」と思うのだけど……。
自信にあふれている人は、仕事ができるように見えますよね。
では、コンペでそんな人と争わなければならないとき
あなたはどうしますか?
今回は、自信がある人が勝負に強い理由についてお伝えします。
・外見とゲームの強さは関係する?
勝負の相手が強そうなときと弱そうなときに
勝敗に影響があるかどうかを調べた実験があります。
実験参加者には、ポーカーのような簡単なゲームをしてもらいます。
参加者にはゲームごとに掛け金を主催者に報告させます。
その後にカードの山から1人につき1枚のカードを引いて
点数の高いほうが勝ちというゲームを行います。
対戦相手は2パターンあり、1人目は仕立てのいいスーツを着ている人です。
自分に自信があり、ゲームにも強そうな印象を与えます。
2人目は安っぽい服を着ていて行動がぎこちない人です。
いかにもゲームに弱そうに見えます。
ゲームは1人の対戦相手につき4回行われ
終了後に相手の能力についての質問を行いました。
・ゲームの前に負けを覚悟するのはなぜ!?
強そうな人とゲームをするときの掛け金の平均は約11セントで
弱そうな相手の場合は約16セントでした。
特に第1ゲームでの掛け金の差が大きい傾向がありました。
掛け金に差があるのは、弱そうな外見をしている人には勝つ自信があるから。
一方、強そうな外見の人には勝つ自信がないため
掛け金を少なくしてリスクを減らそうとしました。
このことから、強そうな人が相手の場合はゲームを行う前から
「負けるかもしれない」と感じているのだと分かります。
・勝つために必要なのは外見!
ゲームに勝つかどうかは、相手に関わらず1/2の確率です。
このように偶然が勝敗を決める場合であっても
相手の外見が勝ち負けに影響するように錯覚する心理を
「自己コントロール錯覚」といいます。
コンペの相手が自信にあふれている場合でも
プレゼンをする前から負けを覚悟せず
落ち着いて話すことが大事です。
また、相手の自己コントロール錯覚を利用するのもいいですね!
仕立てのいいスーツやよく磨かれた靴を身に着けて
胸を張って堂々と振る舞いましょう。
そうすれば、ライバルだけでなくクライアントの印象も良くなり
いい結果につながりそうです。