仕事で関わる人に苦手な人がいる・・・・・・。
毎日顔を合わせる人や仕事で協力しなければならない人
上司や取引先などの自分よりも立場が上の人などに
苦手な人がいるとストレスを感じますよね。
ところで、あなたはなぜその人が苦手なのでしょうか?
今回は、苦手を克服して、嫌いな人と気分よく仕事をする方法をお伝えします。
・苦手だと思うと余計に嫌いになる? 「確証バイアス」とは?
自分が持っている先入観や仮説を正しいものだと証明するために
自分にとって都合のいい情報ばかり集めてしまう傾向を
「確証バイアス」といいます。
たとえば、あなたが仕事でミスをしたときに
ある上司から厳しく叱られたとします。
その上司は人に厳しい完璧主義者で
あなたがミスに至った理由を説明しようとしても
「言い訳は聞きたくない!」と言われてしまいました。
あなたはその出来事をきっかけに
「上司から嫌われている」と思うようになりました。
自分が嫌われている要素を無意識に探すのが確証バイアスです。
上司から褒められても記憶に残らず
叱られたり、嫌な態度をとられたりしたことばかりに焦点を当て
「やっぱり嫌われている」と思ってしまいうのです。
・上司は本当に嫌な人? 自分が持つ「思い込み」とは?
確証バイアスがかかった状態で相手と接すると
苦手意識が強化されてしまいます。
「どうせ新しい提案をしても否定されて終わるだろう」と
仕事に対する気力がなくなってしまうこともあります。
自分自身に感じる無価値感、無気力感が続くのは
抑うつ状態の特徴です。
この状態が2週間程度続くとうつ病になってしまうので注意が必要です。
それでは、苦手意識を克服するにはどうすればいいのでしょうか?
まずは、自分が持つ思い込みを検証し、修正します。
思い込みとは、客観的な事実とは異なる主観的な認知をいいます。
「上司に嫌われている」というのは事実なのか
それとも、思い込みなのかを検証します。
・思い込みを修正する方法とは?
上司が厳しく叱るのは、自分のことを嫌っているからだ。
新しい提案をしても否定されるに違いない。
これらのことは、まだ検証していない思い込みです。
検証する最も簡単な方法は、「反駁(はんばく)」の質問です。
「実際に『嫌い』と言われたのか?」と自分自身に問いかけます。
それから、上司に新しい提案をして反応を見るのも検証です。
検証すると、ハッキリと嫌いだと言われたわけではないとか
提案を最後まで聞いてくれたというように
自分の思い込みだったことがわかります。
こうして検証することで思い込みを修正できます。
苦手な人との関係にストレスを感じたら
まずは思い込みをしていないかチェックしましょう。