年末が近づいてきて仕事が忙しい!
なのに、クリスマスパーティーや忘年会のお誘いが……。
仕事をしたいはずなのに、忘年会を優先してしまった。
そんな経験はありませんか?
なぜ、人は「今」を優先してしまうのでしょうか?
今回は、決断時に働く心理についてお伝えします。
・自己投資と忘年会、どちらを選ぶ?
クライアントに提出する企画書を作る時間をとりたい。
そう思っていたときに、同業者が集まる忘年会に誘われました。
そんなとき、あなたならどちらを選びますか?
企画書を作成したほうが
新しい仕事や業績アップにつながる可能性があります。
つまり、忘年会を断って企画書の作成をしたほうが
時間を有効に使えるということ。
ところが、忘年会の誘いのほうが魅力的に感じて
そちらを優先してしまう人も多いのではないでしょうか?
人間は現在に近いほど効用(メリット)を大きく感じ
未来になるほど効用を小さく感じてしまうものだからです。
これを「時間的選好」といいます。
・2万円より1万円に価値がある!?
時間と価値の関係を表すこんな実験があります。
今すぐもらえる1万円と、1年後にもらえる2万円があります。
実験協力者にどちらが欲しいか選んでもらいました。
1年待てば2倍の金額がもらえるのですから
冷静に考えれば後者を選ぶはず……。
ところが、多くの人は前者(1万円)を選んだのです。
人は今すぐ手に入る喜びにメリット(効用)を感じます。
今の効用を過大に評価する心理を「現在バイアス」といいます。
・時間の使い道を正しく選ぶ方法
クライアントへの提案に締め切りがなければ
現在の楽しみを優先するのは自然な心理だということです。
ですが、やるべきことを先延ばしにしてチャンスを逃す恐れも。
時間の使い道を正しく選択するためには
すぐに決断せずに今と未来の効用を冷静に比べることが大事です。
そして、今の効用を選択すると決めたら
思いきり楽しみましょう!
忘年会に参加することでストレス発散ができたり
新たな縁が生まれたりするはずです。
残してきた仕事について考えていたら
「今」を楽しめないですよね!?
年末が近づいて、忙しくなるこの時期。
時間の使い方の参考にしていただけるとうれしいです。