「過労死ライン」を知って、フリーランスの労働時間を見直そう

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心身に不調をきたすほどの

 

過酷な労働による「過労」が

 

社会的な問題になっています。

 

 

これは個人レベルの問題ではなく

 

組織や社会の働き方に対する意識や

 

労働時間を変えていかなければならない

 

深刻な問題です。

 

 

一方、

 

フリーランスで働いている人は

 

労働時間を規制してくれる人がいません。

 

 

つまり、慢性的な過労状態にあっても

 

誰からもとがめられないのです。

 

 

しかし、長い目で見たときに

 

体調を崩して病気になってしまうなど

 

心身が「健康」とはいえない状態に

 

なってしまう可能性が高いといえます。

 

 

そこで今回は、

 

フリーランスが過労にならないように

 

働き方を見直す方法についてお伝えします。

 

 

・「過労死ライン」とは何か?

 

「過労死ライン」とは、

 

健康障害リスクが高まるとされる

 

時間外労働時間を指します。

 

 

労働災害認定で労働と過労死との

 

因果関係を判定する際に用いられます。

 

 

一般的に心身の不調の発症前の2ヶ月または

 

6ヶ月にわたって

 

1ヶ月あたり約80時間を超える

 

時間外労働が認められる場合、

 

または、心身の調子が悪くなる

 

1ヶ月間に約100時間を超える

 

時間外労働が認められた場合は

 

「過労死」であると認定されます。

 

 

まずは、

 

1ヶ月の労働時間を計算して

 

過労死ラインと比べてみて

 

労働時間を見直してみましょう。

 

 

・時間外労働80時間を具体的に表すと・・・・・・

 

80時間を超える時間外労働といわれても

 

自分が当てはまるかどうか

 

ピンとこない人も多いのではないでしょうか?

 

 

たとえば、こんな働き方です。

 

 

《例》1ヶ月の時間外労働が80時間の場合

 

月曜~金曜 9時~18時が就業時間で

 

土日が休みの人の場合

 

(稼働日20日、休日10と仮定)

 

 

・残業ナシで土日も定時労働(休日ナシ)

 

 

・週5日残業2時間(毎日20時まで)

 

土日も4時間労働(休日ナシ)

 

 または、土曜のみ定時勤務で日曜は休み

 

 

・週5日残業3時間(毎日21時まで)

 

 土曜のみ4時間労働、土曜の午後と日曜は休み

 

 

・週5日残業4時間(毎日22時まで)

 

 土日は休み

 

 

 

これが、時間外労働80時間の勤務時間です。

 

 

労働時間の長さに加えて、

 

通勤や睡眠時間を確保しようとすると

 

過酷な労働状態にあるのかがわかります。

 

 

 

・フリーランスは健康管理も自己責任

 

フリーランスで仕事をしている人は、

 

これ以上の長時間労働をしているかもしれません。

 

 

仕事が立て込んできたら徹夜をしたり、

 

急な対応で休日がなくなってしまうこともあるでしょう。

 

 

また、普段は外出することが多いために

 

休日はゆったりとした気分で

 

事務作業をしたり、

 

今後の仕事の展開を考えたりするなど

 

まったく休めていないということはありませんか?

 

 

 

フリーランスは健康管理も仕事のうちですよね。

 

 

過労死の原因は

 

脳血管の疾患や心臓疾患、

 

または心理的負荷による精神障害や自殺などが

 

多いといわれています。

 

さらに、十分な休養をとっていなければ

 

慢性的に睡眠不足になってしまい

 

不規則な生活や食生活による

 

病気のリスクが高くなります。

 

 

体調を崩してから休むのではなく

 

生活や仕事のやり方を見直してみるのも

 

いいのではないでしょうか。

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