集団決定はリスキー!? 正しい決断法とは?

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チームで仕事をするときは

 

多数決をとることがあります。

 

多くの人が賛成しているほうが正しい意見だと思いがちですが

 

多数の意見が間違っていることもあります。

 

今回は、多数決でリスクが高くなる理由と対策をお伝えします!

 

 

・集団の意見は保守的ではない!?

 

「選択ジレンマ質問紙の実験」という実験があります。

 

そこそこの給料と終身雇用が保障されている人がいます。

 

あなたはその人から、転職の相談を受けています。

 

将来は保障されていないけれど高給が期待できる仕事と

 

今の仕事を続けるかどうかで迷っているとき

 

転職して成功する確率が何%程度なら転職を勧めますか?

 

 

このような質問を12問行います。

 

 

ひとりで考えて回答した結果

 

男性の平均は約55%、女性の平均は約54%でした。

 

 

ところが、グループで相談して回答を出した場合は

 

平均値が男性は約47%、女性は約46%になりました。

 

 

集団で決定したほうが成功するリスクが高くなり

 

それでも挑戦することを勧めるという結果になったのです。

 

この現象を「リスキー・シフト」と呼びます。

 

 

・「今まで頑張ってきたのだから・・・・・・」という誘惑

 

この実験での質問は架空の人物のものですが・・・・・・

 

実際にチームで下した決断が間違っていたとわかったとき

 

どのような結論を出すと思いますか?

 

 

これまでにかかった労力を無駄にしたくないという思いや

 

自分達の判断が間違っていたと認めたくない気持ちから

 

一度決めたことを簡単に覆せなくなってしまいます。

 

これを、「心理的拘泥現象」といいます。

 

 

たとえ反対の意見を持っていたとしても

 

集団に対して反論するのは勇気がいるので

 

意見を飲み込んでしまう人もいるでしょう。

 

 

チームメンバーの多数が、「このまま進もう!」といえば

 

それがチームの総意になってしまうということです。

 

 

・もう一度考えるチャンスを作る「悪魔」とは?

 

討論テクニックのひとつに

 

「悪魔の擁護者」を作るというものがあります。

 

 

集団の中であらかじめ決められた人物が

 

多数派とは反対の意見をあえて述べます。

 

この人が「悪魔の擁護者」です。

 

 

悪魔の擁護者が反対することにより

 

「本当にこのまま進んでいいのだろうか?」と

 

チーム全体が立ち止まって考えるようになります。

 

 

また、この人物の発言をきっかけに

 

「実は、間違っていると思っていた」という人も

 

意見を述べやすくなります。

 

こうして再検討する機会を作れば

 

誤った決定を予防できるでしょう。

 

 

いかがでしたか?

 

チームにはいろいろな価値観を持つ人がいます。

 

その特性を活かすことが大事です。

 

そのためにも、十分なコミュニケーションをとり

 

チームのみんなが納得できるまで話すことが大事です。

 

そうすれば、より良い決断ができそうですね。

 

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